チャリティーコンサート そして シンガポール日本人小学校クレメンティ校
ずーーーっと放りっぱなしにしてあったこのブログ。。。 残っててびっくり。
その間とってもいろんなことがありました。
世間的には、やはり3月11日の東北の地震と津波には今までの常識では絶対に起こらないようなショックを覚えました。新嘉坡人の知り合いや同僚、生徒たちから実家のほうは大丈夫でしたか?と聞かれるたびに、奈良という所で、かなり東北からは遠い場所にあるので大丈夫でしたと答えるたびに、申し訳ないような感情がわきあがったことを覚えています。申し訳なく思ったのはどうしてか?わかりませんが、何か被災者の方々のために何かできるのでは?とは思いながらも何もできないでいる自分に対して思ったのかもしれません。
そんなころに、A氏とO氏から、募金のためのチャリティーコンサートを開催したいからその指揮をお願いしたいとの依頼がありました。
迷う必要なし、その場で快諾させていただき、自分の中では指揮だけではなく、企画の段階から運営までなんでもさせていただこうと考えていました。
その後皆さんのご協力、特に勤め先のラッフルズ学院の校長は快く吹奏楽部の練習場と打楽器の無料での使用を許可してくださり、本当に助かりました。生徒たちも演奏には参加できなかったけれども、ボランティアとして、楽器の運搬、小学生と一緒の合唱など、一生懸命にやってくれました。
で、肝心の演奏のほうは、皆さんさすがプロの集まりで、練習時間開始のの2時間も前に来て練習したり、自分でさらってきたのか、初めての練習の前にはすでに楽譜に書き込みのある人などなど。
本番でも気合の入ったいい演奏で、このバンドが続けられたらなあと、しみじみ感じていました。
このコンサートでは、日本人小学校の子供たちに、「ビリーブ」という日本の音楽の教科書にも載っている曲を歌ってもらったのですが、バンドの音だけでは絶対に伝えることのできない感動を与えてくれました。冷静にならなくては!と自重しながら指揮をしていたのですが、アンコールで2回目に歌ってもらったときには、流れ落ちる涙を止められませんでした。ありがとう「シンガポール日本人小学校クレメンティ校」の子供たち!!
子供たちとの合唱の練習は、学校のお昼休みに半時間弱といったところなので、うまく歌うことよりも、とにかく大きな声で元気よく、大きな口をあけてはっきりとメッセージを伝えて、みんなの心をお客さんに、そして日本の被災者の心に届くように歌いましょう!これだけを伝えて練習しました。
みなさん 本当にありがとうございました
あの夜、舞台の上で一番幸せだったのは絶対に私自身でした
120人もの子供たちの一生懸命に歌う、その笑顔を一番近くで見ることができたのですから